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風力発電の仕組みと風車の構造

風力発電の仕組みと風車の構造

今回は風力タービンの仕組みについて紹介します。

相変わらず構造を立体的に理解できる良い映像となっています。

日本語は・・・どうせお金を払うなら専門の人に訳してもらえば

と思うのですが、高いのでしょう。仕方ありませんね。

管理人の補足説明

ギアボックスについて

風車は、外から見てもわかるとおり回転数はかなり低くなっています。

そのため、いわゆる増速機を介して発電機と接続します。

図中で、”ギアボックス”と記載されている部分です。

また、近年はギアボックスが不要となる、”ダイレクトドライブ方式”

が主流となっているようです。

(可変速で直接同期発電機に接続、電力変換器へ)

ちなみに風力発電事業から撤退したMHIは油が大好きなので(冗談)

油圧ドライブ方式を採用していたようです。

(洋上風力事業にMHIVestasとして関わっています。)

以下は参考リンクです。簡単にですが、記載があります。

風力発電
Power Integrations は、風力発電システムの産業用標準 (2SP0320、2SP0325 など) として確立された、高信頼のプラグアンドプレイ ドライバを設計しました。

カットアウト風速について

動画では”カットオフ”と記載されていますが、

一般に”カットアウト風速”と呼ばれています。

詳細は、以下の図5を読めばよくわかるでしょう。

風力発電システム | 音声付き電気技術解説講座 | 公益社団法人 日本電気技術者協会
公益社団法人 電気技術者協会 本部が運営している、音声付き電気技術解説講座です。電気技術者の技術力と資質の向上をサポートします。
  • カットイン風速:発電開始
  • 定格風速:定格出力
  • カットアウト風速:強風による発電停止

というイメージです。

ちなみに、「定格風速より風速が大きい場合、エネルギーはどこへ?」

という疑問が生じることでしょう。この疑問については

ピッチ制御もしくはストール制御について理解すれば解消されます。

  • ピッチ制御:ブレードの角度を変化させて風を一部受け流す
  • ストール制御:一定風速以上で損失が増すブレード構造

という制御です。

電験に出やすい風力の問題

やや重複しますが、電験によく出る風力の知識を説明します。

  • カットイン風速:発電開始
  • カットアウト風速:強風による発電停止
  • 出力:風速の3乗に比例

またしても雑な絵で申し訳ありませんが、

速度エネルギーの質量の部分が、単位時間に風車を通過する風量、

つまり速度に比例するため3乗になります。

ちょっと考えれば分かる話ですね。覚えるほどではありません。

3乗の威力

これは余談です。

3乗と聞いても「ふーん」と思う人もいるかもしれません。

普段、電験の問題を解く上では特に意識する数字ではありません。

しかし、実際に風力発電を行うとするとこれはかなり効くはずです。

例えば「平均風速6m/s」と「平均風速6.2m/s」の地点を考えます。

ぱっと見では「風速1m/sの差ってそんな大きくないのかな?」

と思うかもしれませんが、それぞれを3乗してみてください。

出力はなんと1.1倍にもなります。これが3乗の威力です。

以上、余談でした。

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