電力会社に就職して後悔しないために
こんにちは。イルカと申します。
今回は、電力会社を志す就活生、中途採用志望者向けの記事になります。
最近の世の中は売り手市場。電力会社も人手不足を解消しようと
新卒採用を増やしたり、中途採用に積極的な電力会社もあります。
これらの求人を見て、電力会社に興味を持った皆さん。
電力会社に間違ったイメージを持って就職すると後悔することになります。
「まったり安定」「ホワイト企業」なんて職場は過去のものです。
というわけで、私の目から見た電力会社の雰囲気、環境を紹介します。
電力会社社員の雰囲気
高卒社員
ベテランの人は現場一筋のおおらかな人が多いです。
地元高卒の優秀な層を採用しているためか、頭の回転は早いと思います。
また、そういう人は会社を愛し、責任感が強い人が多いです。
ただし、体育会系を具現化したような人がいます。
大卒社員
電力会社は「楽」という幻想を抱いてやってきたら
思ったよりキツくて嫌になっている人もいます。
現場仕事に向いていないような人もいますが、
頭脳を活かしつつ現場でバリバリやっている人も多いです。
特に技術事務の仕事の習得はかなり早いです。
グイグイいけるタイプの人のほうが適していると思います。
電力会社の労働環境
労働は一般的にはホワイト
労働時間で見ると割とホワイトです。
ただし、三交代や宿直勤務もあるため、拘束時間は長くなります。
また、会社を挙げて残業を減らそうとしていますが、
結局のところ、部門や配属先、上司に依存します。
電力会社に限った話ではないかもしれませんが、
上の世代の人々は滅私奉公で会社に尽くす価値観なので、
自分を犠牲にしてでも会社のために尽くすでしょう。
上司によっては、そういった価値観に巻き込まれることになります。
「仕事は終わらせておけ、でも残業はするな」という無理難題に
部門によっては、サービス残業でそれに答えているところもあります。
本店配属になるとブラックになるという噂。
福利厚生、給料はそれなりも減少傾向
年収については詳細はこちらの記事に記載しています。
2011年以降は厳しい状態の業界です。どんどん絞られています。
正直年収だけ見るなら大卒ならもっと良い会社はたくさんあります。
また、安定感があるとよく言われますが、今の世の中先がわかりません。
雇用条件だけを見ると、電力会社を選ぶ理由は全くありません。
理論的な知識がそこまで必要ない
大学で学ぶような理論はそこまで必要とされず、
ある意味落ちこぼれでもやっていけています。
仕事に必要な知識は現場で学ぶのが一番だと思います。
資格を持っていると評価されますが、入社してからでも遅くありません。

私は大学では底辺で、入社後に勉強して電験2種を取りました。電力会社は勉強できる人がかなり少ないです。
現場仕事が多い
現場仕事が非常に多いです。
いわゆる3K職場とも言えます。(きつい、危険、汚い、)
ただ、1日デスクワークをしているのも個人的にはつらいので、
このあたりは個人の好みだと思います。
ルールが非常に多い
どこの会社もそうかもしれませんが、電力会社は非常に書類が多いです。
電気事業法や各種法律の縛り、監査等で書類が必要になってくるためです。
インフラ系の会社である以上、ある程度は仕方がないのかなと思いますが、
あきらかな不要業務も、法律やそれに基づく規則で廃止できない
という話をたまに聞きます。
それに伴いチェック機構が多すぎて形骸化している印象です。
減点方式
やらかしが少ないことが評価につながります。
常に安全、安全、安全最優先です。
現場での作業は、人の命にも関わるので当然といえば当然です。
時折、過剰すぎるのではないかと思われるところもありますが、
人の命はお金に代えられないと考えると難しい問題です。
また、事故が起こった時、損失が簡単に取り返せないレベルになる
というのも原因のひとつでしょう。
最後に一言
電力システム改革という荒波を、会社全体でどのように乗り越えていくのか
模索しているのが今の会社の現状といったところです。
それに伴いかなり業務も増えてしまっています。
なんだかネガティブな内容が多くなっているような気がしますね。
ただし、電力会社にも「地元で働ける可能性が高い」
「電力インフラを守ることにやりがいを感じられる」
といったメリットも挙げられます。
発電部門だと、発電所のある場所で勤務地もある程度想定できます。
別の話ですが、電力会社に入社される皆さん。会社によるでしょうが、
新入社員の研修は本当にひどいので気をつけてください。
こちらの記事に記載しています。
2019年4月:現状に合わせて細部修正しました。
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