若手の私が電力会社を辞めたい理由
こんばんは。管理人です。
11月中旬から1ヶ月近くブログを更新していませんでした。仕事が忙しく、精神的にも疲弊しておりました。今の職場が特殊な可能性もあるのですが、現在転職を検討しています。正直、この会社で今後30年働くことに希望を見いだせなくなりました。実際に、現職の知識や資格を活かせる他社の中途採用に応募しました。新しい環境で働きたいというのが今の気持ちです。なぜ電力業界を辞めて転職を検討しているのか、電力業界のどこが私という人間と合わないのか、私の思いを書き綴っていきたいと思います。
追記:2020年1月
この記事を記載したときから1年が経ちました。
実はとある企業から内定をもらっていたのですが、悩んだ結果辞退しました。
内定を頂いた企業には今でも大変申し訳なく思っています。結果として、現在も同じ会社で働き続けています。この決断が正解だったのかはわかりませんが、とりあえず前を向いて今を生きたいと思います。
今は、以下に記したような職場がなくなったわけではありませんが、異動に伴い体育会系の暴言やパワハラはなくなり、以前より働きやすい環境となりました。

今後の職場次第でまた人生を考える機会はでてくるかもしれませんが、その都度自分の気持ちや家族とよく相談して後悔のない決断をしていきたいと思います。
転職活動に葛藤していた理由は以下にまとめています。

電力現場の体育会系根性論
私が今一番悩んでいるのがこれです。
現場は学卒社員が少なく、大半が高卒社員なのが原因かもしれません。高卒の採用は、部活動やスポーツで活躍している人材を中心に採用します。そのため、体育会系の風習が強く根性論がまかり通っています。
特に今の上司が精神論者、昭和の仕事第一主義者であり「なぜやらないのか」「できないのはやる気が足りていないからだ」と主張されます。また、以前の職場では上司に反論すると、「いちいち言い訳せずに黙ってはいって言っておけばいい」という趣旨の主張をされました。
また、基本怒鳴られます。罵声を浴びれられ続ける毎日が本当につらいです。特に忙しかった先月は、仕事量が多く、自分の能力も足りていないため、必要な仕事をすべてこなすことができませんでした。
そしてなぜできないのかと怒鳴られる日々。

胃が痛くて夜眠れないこともありました。
先輩からは、「胃が痛くなって一人前」という趣旨の主張もされました。この会社で自分をすり減らして今後30年間を過ごしていくことに、私は希望を見出すことができませんでした。
圧倒的に人手が足りていない
明らかに人手不足です。
定義上の「課として必要な人数」さえ常に下回った人数です。そもそもこの人数を満たしていても仕事が追いつきません。電力業界は業績も悪化の一途をたどっています。そして、世間からは厳しい目でみられており、人件費も削られています。電力業界は給料・ボーナス・福利厚生がどんどん削減されています。そういった環境下なので人手はなかなか増えませんし、特に若手の退職者は増加傾向にあります。(データはなく身の回りの話)

人が足りない中で現場は仕事を回そうと無理をしている状態です。
時間外労働に関する認識
これも転職への背中を押す形となりました。
現場の中でも優秀と言われる管理職、先輩社員は、よく言うと「責任感が強い」、悪く言うと「会社から搾取され続ける」という状態にあります。
人手が足りないけれど、どうしても仕事をまわさなければならないという意識からくるものなのでしょう。勤務外の時間も会社のために犠牲にしているというのが実態です。
余り具体的に書くと特定されかねませんので、ざっくりとサービス残業の一例を紹介します。
宿直勤務
技術系現場の一部には宿直業務があります。
これは、定時の勤務終了後から翌日の勤務開始時間までの間、トラブルに備えて事務所にいるだけで、勤務時間ではありません。本来は自分のプライベート時間のはずなのですが、残業している社員と一緒に事務所にいるので自由とはいきません。残業をしている上司から仕事の話や翌日の準備をさせられたりします。また、優秀な先輩方は自ら書類整理や資料検討等の業務を行っています。このため、目に見えない拘束時間が積み上がっていくのです。
また、宿直ではありませんが交替勤務の職場では他先輩社員の食事を作るのも若手のサービス残業という部署の話も聞いたことがあります。

体育会系の縦社会からくる風習なのかもしれません。
出退勤時間
システムがザルで、サービス残業が容易にできる仕組みになっています。私は極力サービス残業をしないように生活していたのですが、要約すると
「定時が○○時だからといって○○時に出社しているようではダメ」
と汲み取れる圧力がかかり、屈してしまいました。

もちろん遅刻したことはないです。
車や荷物等の準備は仕事ではない
これも暗黙の了解なのですが、車や荷物の準備等は仕事に入りません。
例えば、「○○時に早出して事務所出発」となった場合、勤務時間は○○時からです。○○時に出発するための車の準備や荷物の積み込み等は勤務前に行います。また、「昼休み後に事務所出発」となった場合、お昼休みに準備をします。

正直、意味がわかりませんでしたがとりあえず従っていました。
管理人の思い
労働環境に対する不満をぶちまけてみました。
これは、業界というよりは会社次第な話であり、部門や事務所にも依存する話です。たまたま私のいる環境がこういった状態なだけという可能性もあります。とはいえ、もうこの会社に残って働きたいという思いは失いつつあります。今の会社は円満、平和に退職したいと考えています。電力会社に就職したいと考えている若者、特に技術系のみなさん。自分が就職しようとしている会社、部門がどのような環境なのかはよく確認しておくべきでしょう。
追記:2020年1月
先に記載したとおり、頂いていた内定を辞退しており、当時とは別の職場で働いています。
今となっては上記の特徴(特に時間外に対する意識)が強すぎる部署だったようにも思えますが、同期の話を聞いていても、私が経験してきた職場を振り返っても、大なり小なりこういった面を持ち合わせていますし、こうした職場自体がなくなったわけではありません。
労働者と会社のミスマッチの原因ともなるので電力会社は楽だから入社しようという幻想は捨てたほうがお互いのためだとおもいます。
内定を頂いたのは某大手メーカーです。正直、多方面に迷惑を掛ける結果となり申し訳ないと思っております。

転職エージェントの方は、内定辞退という結果となったにもかかわらずとても親切な対応をしてくださいました。個人的には当たりなエージェントでした。また、人事の方も優しい対応で、うちの会社も見習ってほしいといったところです。
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