電験三種、H29年度理論問1の解説動画を紹介します。
すでに投稿済みのものですが、youtubeだと動画解説のみとなってしまうので
補足があれば当ブログにて加えつつ、文字にて紹介していきます。
電気力線について
問題文にヒントがあります。
電界の状態を仮想的な線で表したものを電気力線という。
ご親切に書いてあります。
ポイント:電界の式
式を見ててもらうとわかるとおり、電荷に対して正の値を持っています。
つまり、点電荷の中心から外向きに発生するものです。
ちなみにクーロンの法則から導くことができます。
電気力線の特性
電界の式を踏まえると、電気力線の特性がわかりますね。
・プラスの電荷からマイナスの電荷へ行く
・電気力線の密度が濃いところほど、電界強度は濃い
・電荷から近いほうが電界強度は強くなる
・電気力線の向きは、電界の向きを表す。
厳密に言うと、各地点での電界の向きの集合体が電気力線になります。
ある点での電界の向きは、電気力線が曲線である場合は、
その接線方向になります。例のごとく雑な図です。
問題文について
同じ向きの電気力線同士は反発し合う ○
正直、これは個人的に日本語が気に食わないです。
ただ、電気力線は決して交わることはないという意味で、
反発し合うといえるのではないでしょうか。○です。
電気力線は、負の電荷から出て正の電荷に入る ✕
さきほど説明したとおり、正の電荷から出て負の電荷に入るので✕です。
電気力線は途中で分岐したり他の電気力線と交差しない ○
電気力線の向きは電界の向きであり、一方向に定まります。
つまり、交わるということはありえません。
任意の点における電気力線の密度はその点の電解の強さを表す ○
これは問題文の通りですね。○です。
任意の点における電界の向きは、電気力線の接線の向きに一致 ○
これも問題文のとおりです。
接線というとわかりにくいですが、複数の電荷が存在している場では、
電気力線は曲線になることもあります。
そのときには、電気力線の接線方向が電界の向きとなります。
例のごとく、雑な図です。
管理人のまとめ
というわけで、電気力線についての間違えを指摘する問題でした。
知っていれば秒で解ける問題です。
理論の問題は、計算に時間を取られる問題が数多く出題されています。
数少ない知識を問われる問題を確実に正解することで、
点数と共に時間を稼ぐことができます。
式さえイメージできれば簡単にわかる問題なので
確実に得点源としたいところです。
電磁気の問題は、回路の問題と比較すると出題数は少ないですが、
例年ほぼ確実に出題されています。
勉強しておくようにしましょう。
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