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太陽光発電と長期休暇

GWと太陽光発電

GWは系統にとって過酷なシーズン

系統にとって過酷なシーズンがGWであると言えます。

大型連休は需要がかなり減少するため、

需要に対する太陽光発電の割合が最大になるからです。

特に九州電力での太陽光発電の割合の高さが顕著です。

こんなニュースもありました。

九電管内、太陽光比率が最大8割に、出力制御の準備は最終段階
九州電力管内では、太陽光の導入量(接続済み量)が今年3月末段階で785万kWに達し、接続可能量(30日等接続可能量)である817万kWに迫っている。大型連休を控えて、出力制御(抑制)に踏み切る可能性が高まっている

本州との連系線事故

中国九州間連系線に事故が生じた場合、九州は単独系統となります。

連系線についてはこちらの資料に詳しくまとめられています。

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/keitou_wg/pdf/011_04_02.pdf

九州単独時の周波数維持が問題なく行われるのでしょうか。

給電側で対応可能であると判断して運用しているので

大事故には至らないとは思いますが。

本州ー九州間連系線の強化見送り

電力広域的運営推進機関は、本州九州間の連系線強化を見送りました。

容量を倍増させる工事は1500億円程度かかる見込みです。

費用対効果を考えて見送られたようです。

揚水発電と火力発電

揚水発電で需給の調整が可能なのは間違えありませんが、

大雨等で揚水発電が利用できないパターンが最悪です。

また、揚水発電は一往復で効率が70%と言われています。

FIT電源の超高額単価(40円やら36円やら)で作られた電気のうち、

30%をロスしていることになります。

太陽光発電事業者以外にとってかなりの損失です。

この負担はすべて国民に降り掛かっているのが現状になります。

また、火力発電も出力を抑制していると効率が低下します。

管理人の意見

もちろん、火力の過剰な出力抑制や揚水発電の日中利用などが

発生しない範囲であれば再生可能エネルギーを

積極的に利用することは賛成です。

ただ、正直ここまでして太陽光発電を利用するメリットはないです。

これが本当に国民のためになっているのでしょうか。

不要な揚水発電に利用するFIT電源にまで補助金を出している事態。

例えば42円のFIT電源には、実質60円の価格を支払っているのと

同等の損失になっています。

現状、エネルギーを貯めるというのはそれだけ費用がかかることなのです。

穴だらけのFIT制度がもたらした損失は大きいです。

せめてFIT電源の抑制が可能であれば問題はもうすこし小さいのでしょうが。

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