GWと太陽光発電
GWは系統にとって過酷なシーズン
系統にとって過酷なシーズンがGWであると言えます。
大型連休は需要がかなり減少するため、
需要に対する太陽光発電の割合が最大になるからです。
特に九州電力での太陽光発電の割合の高さが顕著です。
こんなニュースもありました。
本州との連系線事故
中国九州間連系線に事故が生じた場合、九州は単独系統となります。
連系線についてはこちらの資料に詳しくまとめられています。
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/keitou_wg/pdf/011_04_02.pdf
九州単独時の周波数維持が問題なく行われるのでしょうか。
給電側で対応可能であると判断して運用しているので
大事故には至らないとは思いますが。
本州ー九州間連系線の強化見送り
電力広域的運営推進機関は、本州九州間の連系線強化を見送りました。
容量を倍増させる工事は1500億円程度かかる見込みです。
費用対効果を考えて見送られたようです。
揚水発電と火力発電
揚水発電で需給の調整が可能なのは間違えありませんが、
大雨等で揚水発電が利用できないパターンが最悪です。
また、揚水発電は一往復で効率が70%と言われています。
FIT電源の超高額単価(40円やら36円やら)で作られた電気のうち、
30%をロスしていることになります。
太陽光発電事業者以外にとってかなりの損失です。
この負担はすべて国民に降り掛かっているのが現状になります。
また、火力発電も出力を抑制していると効率が低下します。
管理人の意見
もちろん、火力の過剰な出力抑制や揚水発電の日中利用などが
発生しない範囲であれば再生可能エネルギーを
積極的に利用することは賛成です。
ただ、正直ここまでして太陽光発電を利用するメリットはないです。
これが本当に国民のためになっているのでしょうか。
不要な揚水発電に利用するFIT電源にまで補助金を出している事態。
例えば42円のFIT電源には、実質60円の価格を支払っているのと
同等の損失になっています。
現状、エネルギーを貯めるというのはそれだけ費用がかかることなのです。
穴だらけのFIT制度がもたらした損失は大きいです。
せめてFIT電源の抑制が可能であれば問題はもうすこし小さいのでしょうが。
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