デマンドレスポンス
先日、外務省経済安全保障課がこちらのツイート。
「再エネは変動するから火力で補わねば」という考え方は古くなってきています。「需要に合わせた発電」から、「発電に合わせて需要を調整」するのが #デマンドサイドレスポンス
加えて、蓄電池、連系強化、発電柔軟性、が重要、とIEAは説きます。日本は世界の歩みについていけてるかな? https://t.co/PDHTxW0Qtx
— 外務省経済安全保障課 (@MofaJapan_Intls) 2018年4月28日
このツイートによりデマンドレスポンスについて話題になりました。
なぜ外務省という立場からこのようなツイートがでてくるのか疑問です。
デマンドレスポンス(DR)とは?
さて、広い意味でざっくりと。
これまで、発電側の調整に着目して記事をまとめました。
一方で、需要側の調整により出力側の変動に対応しようというのが
デマンドレスポンスになります。デマンドでレスポンス。
上げDRは、発電過多が見込まれる状況で需要を増やすことです。
蓄電池や揚水発電などが例にあげられます。
下げDRは逆です。経産省の資料がこちらにあります。
http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161228004/20161228004-1.pdf
ネガワット取引というワードが用いられています。
発電不足が見込まれる状況で、アグリゲーターによる指示に基づき
需要抑制を実施することでインセンティブが得られます。
需給調整について
ツイッターでもツイートされている方がいましたが、
「再エネの変動を火力で補うのは古い」
という文章は原文のどこに書いてあるのかわかりませんでした。
エネルギー業界は何事も極端な意見が目立つ気がしますが、
供給側、需要側の両方から需給調整を行うことが自然でしょう。
需要側の調整自体、新しい考え方ではない
そもそも、需要側の調整は様々な手段を通して試みてきました。
深夜の電気料金を安くしたり、エコキュートと呼ばれる
電気給湯器を用いて深夜電力でお湯を沸かすサービスといった具合です。
以前は原子力発電所の運転によりベース電源が一定量確保されていたため、
日中の電力消費を減らし、深夜に電気を使うよう誘導していたのです。
今は原子力発電が停止し、太陽光発電による日中の発電量増加しています。
その場合、これまでと同様の考え方でいくと
お昼の時間帯の電力消費を促すということになるだけです。
コメント