人と会社は切っても切れない関係だという誤解
先日の記事の田端氏の発言について、zozotownに対しても批判がある模様。
そもそも個人としての発言が、なぜ会社に飛び火しているのでしょうか。
会社と個人の結びつきについて考えてみます。
私生活での行動が会社により縛られる
会社に所属した時点で、自分の意見をあくまでも個人の意見として
世の中に発する権利はなくなるのでしょうか。
個人は会社に所属しているだけで個人の意見はなんら会社と関係ありません。
なんなら、いつ会社をやめてもおかしくないのが個人なのです。
そういう意味で考えると、個人と会社が強固に結び付けられるのは
終身雇用を大前提とした昭和的思想なのです。
会社の経営層の発言
一方で、田端氏はzozotownの経営層であることを忘れてはいけません。
近年では、インターネット(SNS)での発言を通じ、
会社の方針決定を担う立場である人間の思想も世間に知られます。
田端氏の例でいうと、
「現在のZozotownは、こういう思想の人間が経営層にいる」
ということが知れ渡ります。
当然、それに基づいて、一般人は様々な思考をします。
「○○という考えを持った人が会社のトップ層にいる会社で働きたくない。」
「SNSでの自由な発言、こういう会社で働きたい。」
といった、労働者という立場での発想から、
「この人の考え方は嫌いだからこの会社の商品は購入したくない。」
「この人は素晴らしい人だし、この会社の商品を買いたい。」
といった消費者という立場での発想まで。
そういった発想は仕方がありません。
考え方は人それぞれですが、その影響力を忘れてはいけません。
単なる労働者の発言や行動
一方で、SNSが普及し始めた現代では、単なる労働者や
アルバイターの行動や発言が会社まで飛び火する事案も数多く見られます。
もちろん店舗において衛生面や商品に悪影響を与えるような行動は
精神的にも不快であり、その店舗を利用したくなくなります。
一方で、プライベートでの行動や発言については、会社は関係ありません。
「○○社員が○○という発言をしている。○○社は許されない。」
「○○社員が○○という犯罪を犯した。○○社は社員教育がなっていない。」
といった内容については、同意しかねます。
こういった思想をすることも個人の自由で否定はできません。
会社は学校ではないし、社員の私生活まで面倒を見る必要はありません。
(個人的には、学校も生徒の私生活まで面倒を見る必要はないと思いますが)
「会社は労働者のプライベートまで管理する義務がある」
と言う考え方は、会社と個人、互いの首を絞めることになるでしょう。
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