CT(変流器)新設の注意点備忘録

CT(変流器)新設の注意点備忘録

久しぶりに電気の記事です。

先日、変流器の取替に携わる機会がありました。

電気設備に携わるものであれば、一度は目にしたことがあるでしょう。

今回学んだことを備忘録も兼ねて書き綴りたいと思います。

変流器とは?

変流器とは、大電流を低電流に変換するための装置です。

計器等で大電流をそのまま測定しようとすると、装置は大掛かりになります。

そこで、変流器を用いて扱いやすい電流に変換してやるわけです。

2次側電流は基本、5Aとしています。(1次側は当然設備による)

電気設備では主に、計器用変流器と保護用変流器が用いられています。

それぞれの用途をざっくり説明すると、言葉通りですが下記のとおりです。

計器用変流器:電流計などの測定用に用いられる。

保護用変流器:過電流継電器(OCR)などの保護継電器用に用いられる。

変流器に関する用語

変流器については、JIS C 1731に記載されていますので

詳しくは読んでみるとよいでしょう。

私の知識の引き出しをつくっておくために書き記します。

極性

一般的に、変流器は減極性です。

つまり、1次側と2次側は逆方向に電流が流れます。

負担

変流器二次側に接続できる計器等の容量を表している。

定格電流での皮相電力と力率で表したもの。

定格負担は、保証の基準となる負担を表している。

確度階級

いわゆる精度を表す。5種類の精度があり配電盤で用いられるのは1.0級。

数字が小さくなるほどより正確な変流器となる。

定格過電流強度

規定の性能を保証できる過電流を、過電流定数(定格に対する倍率)で表す。

変流器導入時の試験

こちらもJIS C 1731に記載されています。

変流器に限らず、試験は下記の2種類が存在します。

型式試験:メーカーがある型式の代表機で要求値を満たすことを確認する試験

受入試験:発注者が要求した仕様、型式試験した仕様を満足するかの確認試験

発注側では受入試験を行う必要があるわけです。

これらすべての試験を現場で実施するわけではありません。

試験によってはメーカーの工場試験成績を確認することになるでしょう。

これらの試験内容について理解した上で、良否判定を行う必要があります。

(メーカーが不良品を納品してくることはめったにないですが)

構造試験

納入前にメーカーに提示された図面と一致していることを確認します。

特に、取付箇所をよく見て取付に支障がないことをよく確認しましょう。

極性試験

通称、キック試験。

変流器1次側にDC電圧を印加、開放したときの2次側電圧を測定します。

極性の誤りや配線ミスなどを発見することができます。

コイルの特性を考えると原理がわかると思います。

投入時、1次側はK-Lの向きに電圧が印加されます。

一方、2次側は減極性なのでl-kの向きに電流が流れることになります。

また、開放時は逆になります。これを確認する試験です。

バッテリーと両振れ電圧計を用いて行います。

商用耐圧試験

使用電圧と同等の電圧を1分間印加し、異常がないことを確認します。

取り付け終了後に試充電し、異常がなければそのまま運開となるでしょう。

部分放電測定

・最高電圧6.9kV以上のモールド形

・69kV以上161kV以下の油入形及びガス絶縁形

において実施する必要があるそうです。

最高電圧の1.2倍電圧を10秒印加した後、1.1/3倍の電圧で1分以上保持、

放電電荷量を測定します。

変流比誤差試験

一次側に電流を印加した際の二次側電流を測定し、変流比と誤差を測定。

定格電流に対し、0.05倍、0.2倍.1倍の3点を印加します。

設置に際して

・変流器を設置する場合、計器やリレーを使用する箇所までの

ケーブル敷設ルートを十分検討し、電力ケーブルとの離隔に注意しましょう。

・電動機の突入電流や最大電流を考慮して計器を選びましょう。

・保護用の場合、過電流定数に注意して選定しましょう。

コメント