ホリエモンチャンネルで電気自動車に関する動画がアップされました。
今回は、このEV車に関して記事を書きます。
動画の紹介
堀江貴文のQ&A「EV自動車の真実!!」〜vol.1071〜
電気自動車とガソリン車のエネルギー効率
電力源により効率が異なるため、正直単純に比較することはできませんが、
一般的には電気自動車のほうがガソリン車より効率が良いといえます。
いろいろと条件の仮定を持って推測してみました。
また、今後再生可能エネルギーの導入量が増えるにつれて
環境への貢献度は高まるといえます。
電気自動車の場合
細かな損失を無視した電気自動車の効率を想定してみます。
全体効率 = 発電効率 × 送電効率 × 充放電効率 × 電動機効率
発電効率:50% 送電効率:95%
充放電効率:90% 電動機効率:80%
効率の数字はいわゆる一般的に言われているような値ですが、
実際に電気自動車で利用されているものはわかりません。
というわけで、35%弱ぐらいになります。
ガソリン車の場合
正直良く知らないのですが、ガソリン車の効率は20%程度だそうです。
https://www.nies.go.jp/social/traffic/pdf/7-all.pdf
国立環境研究所の資料です。
ちなみに電気自動車は80%となっていますが発電効率等は無視されています。
電気エネルギーからの変換効率というので嘘ではありませんが、
誤解を招きそうな気がしますね。
電力のピークシフト
電力のピークシフトについても触れられています。
電気自動車は、蓄電池としての役割も持っているため、
電力需給のシフトへの対応に用いることができるのです。
ベースロード電源
ホリエモンがちらっと触れていたベースロード電源について説明します。
ベースロード電源は、
「長時間一定の電力で安定して運転し続ける電源」
のことを指します。
具体的には、石炭火力発電や原子力発電などが挙げられます。
ベースロード電源は比較的低コストな電源であり、
1日の需給変動に関係なく、短時間の出力変動への対応はできません。
1度運転開始したら24時間運転し続けます。
揚水発電について
動画内で、揚水発電により夜間の電力を貯めていると話していました。
揚水発電の仕組みは、簡単に言うと
「電気が余っている時に、電気で水を汲み上げる」
「電気が欲しい時に汲み上げた水で電気をおこす」
というものになります。
以前は、原子力発電所が多く稼働しており、夜間は電力消費が減少するため
電気が余るという事象がありました。そのため、揚水発電により
夜間の電力を貯めるということを行っていました。
一方で、近年太陽光発電の導入が加速しました。
そのため、例えば九州電力では、太陽光発電による供給増加と
休日による需要減少が重なり、日中に余った電力を貯めて
夜間に貯めた電力を利用するという事案もありました。
蓄電の価値
太陽光発電が増加してきたことにより平日や長期休暇、
晴天や雨天など様々な条件により需給が大きく異なってきています。
一方で、揚水発電は水を貯めるためのダムが必要であり、
建設コストがかなり高額になってしまいます。
そこで、需給の変動に対応する手段の一つとして、
電気自動車のバッテリーが注目されています。
分散型蓄電システムというわけです。
以前の記事で、デマンドレスポンスについて紹介しました。
要は、「電気が余っているときに充電する」ことで
電力需給変動を抑えることができるということです。
下記リンクは、資源エネルギー庁の
ハワイにおける電気自動車とデマンドレスポンスの記事になります。
電気自動車が系統安定化に貢献しています。
管理人の意見
電気自動車は、現在多くの課題が挙げられています。
・充電に時間がかかる
・バッテリーの価格高騰
・充電箇所が不足している
電気自動車の増加は電力としての消費量が増大する点にも注意が必要です。
しかし、世界中で脱ガソリン車、電気自動車推進の流れがあります。
技術は加速的に発達し、電気自動車が普及していくでしょう。
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